初体験♪ゴム採取

ゴムで出来ている物って周囲を見渡すと沢山・・・ スラーターニーの友達、学生がある日の早朝大学へ通学の際に私を一緒に大学へ連れて行ってくれました。
自家用車で連れて行ってくれたのですが、うちから真っ直ぐ20Kmぐらい田舎へ向かって行くと辺りは何も無く緑のみ。 森林ばかり、よく見ると紅葉している林がありました。 大通りを逸れるとまた紅葉した林が両サイドに、しかも日本の秋のように枯葉が舞っている始末。 その空間だけに留まっていたら、炎天下にもかかわらず肌寒くなるような気さえしました。
それぐらいタイで紅葉を見かけるのは珍しいです。 同種の林がそこら中この田舎、大学周辺にはあって、私が何やら異常に興味を示しているのに気づき運転中の友人は「みんなヤンパラだよ!」って教えてくれました。(品種はパラゴム、タイ語でヤン=ゴム) ゴムの木らしいです。 と聞いて更におどろき。あれっ?! ゴムの木って、
こんなんじゃなかったっけ?家にも観賞用にあったよな。

後に調べたところ、昔はあの観賞用ゴムの木(品種インドゴム)が活躍していたようですが、現在はどこでもここで見られるイメージから程遠いゴムの木(ゴムの木はクワ科らしい)からゴムを採取しているようです。→主に観賞用に人気のあるゴムの木、ベンジャミンを始め菩提樹、シルクが取れる蚕が食べる桑の木など実はどれもクワ科(クワ属)!
その日大学で彼(彼女?)の友人達に「彼女はゴムに興味があるらしい」というような話をしている様子で、その中に両親がゴム採取家業を営んでいる子が2人いました。
すかさず友人はその子の家に今日行って見てみる?!と誘ってくれましたが、どうやら夜中過ぎから早朝にかけてらしい。
いくらなんでも初対面でその家の実家へ泊まるのもな〜となんとなくお茶を濁しその場を凌いだ。
それから2日間後きちんとチャンスはやってきました。
これまた遥か遠い温泉へいつもの仲間で遊びに行く事になり、実は仲間の一人は実家がやはり両親がゴム採取家業らしく、みんなでその夜泊まりに行ってゴム採取を見せてくれる事になりました。

【作業をご覧下さい】
パラゴム園とはこんな感じ、落ち葉も・・・ thaitune♪
毎日、友人のお母さんは庭に隣接したゴム園(200本ほど担当)を、お父さんはバイクで別の場所にあるゴム園へ出かけて行きました。


先ずは前日採取後のままになっている器の中にゴム樹液が膜張っているので手動で剥がす!

むっちゃ臭い〜。
樹液が乾き出すと臭気が出るらしい。
thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪
前日流れた溝にもゴムが乾いているので、本日削りやすくする為これも手動で。

とにかく伸びる!!

  ちょっと楽しくなって遊びました。
thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪
本日も入刀、表面をサクッと一掻きです。
早速勢い良く流れ出します。

真っ白でココナツミルクにしか見えません。
シュガーを入れて飲んでみたい衝動に駆られて仕方なかった!(液状の際には臭気無し)
 どれくらい流れてくれるのか尋ねたら、例えば人間も泣き出したら永遠って事は無いように、自然とおよそ2時間ぐらいで止まってしまうのだそうです。
thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪
さぁ〜一通り流れ出した。
並んでいる木を見渡すと白い線が眩しくなんか可愛い♪
thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪
さてあれから2時間後採取にやってきました。

平均牛乳瓶一本前後でしょうか、中には器いっぱいに満たしているもの、思ったより出ていないものなどもありました。
全てバケツに空けていきます。
thaitune♪ thaitune♪
最終的にちょうどバケツ2杯分ぐらい(木、200本分)
このデコレーションケーキ本体みたいなのは前日分で既に凝固したもの、バケツ半分ぐらい。

しつこいようですが恐ろしく臭いです。
ネット上でどんなに臭うのか紹介出来たなら〜と思ってしまうほど強力。
みんなで手伝った為(殆ど二手に別れて競争してました^^)1時間もかからずに終了。

私達へ労いのヤシの実ジュースを振舞ってくれました。

通常ここは友人のお母さんの持分エリアで一人で作業する為、切り込み入れる時と採取の際と合わせて4時間以上はかかるらしいです。午前中とは言えバケツはどんどん重くなるし、全て一人で行う事を想像するとやはり重労働です。

樹液が出ている2時間あまり、お母さんにとっては決して休憩ではなく、家族の朝食を作る時間です。
この日も何種類も自給自足に近い材料で、ガティ(ココナツミルク)まで作っていました。ヤシの実を割り、内側を掻き出し湯をかけ、ココナツミルクを絞り、スープに使用。
何から何まで手作り。

全然休む暇無いです。ホント・・・

このお母さんはお昼前には別のお仕事の為、街中にあるお店へ出かけて行きました。帰宅は23時近いです。

 遅くなりましたが、このデコいえ、バケツ半分ぐらいの凝固したものは近所の工場から買い手が来ている所へ売りに行くのですが、「なんとっ!」僅か100B(日本円で300円)なのだそうです。そ・そぅ・・なんだぁ〜・・・と、思わず最後の最後につかの間、様々な事を思い巡らした瞬間でした。
子供を大学に行かせたり、全ては子供の為と思われる労働です。

お母さんは街へ仕事に出かける前に、一言私に「また遊びに来るのよ!」と残していってくれました。

こんな一言を忘れずに残す余裕はどこからくるのだろうと思うぐらいの素晴らしい働きっぷりのお母さんでした。
thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪ thaitune♪

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